※レビュー部分はネタバレあり
マイケル・ダグラスが金持ちだが、毎日がつまらない会社社長を演じている。脇を固めるのはショーン・ペン。
ゲームが始まる。
会社経営者として莫大な富を手にしている男。仕事以外に楽しみはなく、家族とも疎遠ではないものの、当たり障りのない会話くらいしかできず、大きな屋敷に一人暮らしの孤独な生活。そんな毎日につまらなさを感じてもいた。
ある日、弟から誕生日のプレゼントとしてCRS社の会員証を受け取ることに。その後、ふと見つけたCRS社のオフィスに足を運ぶと試しにゲームに参加するように誘われる。
軽い気持ちで了承し、ゲームに参加することになるが、周りで次々と不思議な事件が起きるようになる…。
ゲームの正体とは何か。何を狙っているのか。ゲームの出口に待ち受けるものとは…。
スリラーの常識をひっくり返す、衝撃の結末。ゲームの仕掛け人に何度騙されたか数えてください。
【映画データ】
ゲーム
1997年・アメリカ
監督 デヴィッド・フィンチャー
出演 マイケル・ダグラス、ショーン・ペン
映画:ゲーム 解説とレビュー
※以下、ネタバレあり
★ゲームのラストはいかがでしょうか?
まあ、まあ、という結末でしょうか。本当にあれでゲームは終わり?ハッピーエンドでいいのかしら?続編が作れそうですね…まあ、興行的にコケたのでそれはないでしょうが。
車中で、銀行のIDやパスワードを電話で弁護士に全部喋ってますが、隣の女性が全部聞いてますよ…もう一度銀行口座の確認を…。
なんせ、監督はあのフィンチャー監督ですから信用はできません…。
深読みしなければ、ハッピー・エンドでしょうね。あの女性と幸せに暮らす、と。
深読みすれば、彼女はCRS社員というだけでなく、本物の詐欺師で、電話で聞いたID等を使って本当に口座から金を引き出しているかもしれません。
★CRS社とゲームの目的
このゲーム自体の目的は彼に今の生活…金はあるが、孤独で寂しい、そして父親の飛び降り自殺のトラウマから逃れない今の状態からの脱却をさせることにあります。
だからこそ、彼は父親の形見の時計を売り払うし、最後にはビルから飛び降りるのです。そして、新しい自分を獲得することに成功しました。
逆にいえば、よほど思い切ったことをしない限り、今の自分は容易に変えられないということなんでしょうね。
最後に弟はゲームの領収書を受け取っているので、これでゲームはおしまい。後はゲームで出会った女性と幸せに暮らすというハッピー・エンド。という解釈は素直でよろしい。
CRS社には悪意はないと見るべきでしょうね…なんせキリストCHRISTの略ですしね。
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