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No.11 15分の映画-『ある街の軌跡』-



































































No.11

DATE 2009.10.30




15分の映画-『ある街の軌跡』-


『ある街の軌跡』。このドキュメンタリーがアメリカで静かな波紋を広げている。

原爆投下前に,確かにあった広島の日常。それがテーマの15分の映画。

南カリフォルニア大のポール・シェパードさんが製作,ロスの映画祭で上映された。

今後,ロスでの再上映をはじめ,アメリカ各地での上映が予定されている。

広島のCG映像作家が軸。彼は原爆前の町をCG再現するプロジェクトを成功させた。

子供の頃好きだったお菓子の店,味噌屋に八百屋,旅館。街並がCGでよみがえる。

CGで再現された町は被爆者の証言を聞きとり,住居の柱や窓一つまで正確を期した。

家の配置は米国立公文書館収蔵の広島原爆投下前の写真から割り出した。

家の中まで細かく再現され,未舗装の道に出れば、土ぼこりまで感じられる。

それでもなにか"がらん"とした印象。まるでさびれた廃墟をみているような。

軒先に野菜が並び,味噌屋には味噌の樽,旅館では宿帳が広げてあるが人がいない。

がらんとした郵便局に窓口がずらりと並んでいるのをみると余計にそう感じた。

郵便局で働く人たちは一瞬で死んだ。悲しさを通り越して恐怖すら感じてしまう。

人がいない町というものはこんなにも寂しくて,そして怖いものか。

核廃絶は是か非か。世界はそれを決める前に「原爆とは何か」を知ることだ。

そして,それを知るには人間の想像力が必要。この短編映画はその一助になる。


→今日はブログ外のHPにリンクしています。
『traces of A city』邦題:ある街の軌跡 毎日動画共有サイト(毎日新聞関連サイト)






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