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No.1 輝く命【映画と時事問題】

































































No.1

DATE 2009.10.9




輝く命


TV番組輝く命で通常の何倍もの速さで老化が進む難病プロジェリアが取り上げられていた。

老化が進行するのが早いため,寿命まで短くなる。早老症ともいう。

治療法は確立しておらず,早々に死に向き合わねばならない。平均寿命は13歳。

「生きる」ということ,「死ぬ」ということ。両方が生を受けた者に与えられるという事実。

時間は止めることができません。短い時をどう生きるのか。

このプロジェリア(早老症)の少年を扱った映画がある。

コッポラ監督作品で単純に感動するだけではない,それ以上の力をくれるとっても素敵な映画。

プロジェリアは幼くして発症する。学校に行くことすら難しい。

なぜ,自分だけがと思う。自分の存在が疎ましくなる。

綺麗事だけでは済まない,早すぎる死との葛藤がある。

それでも生きる少年は周囲の人間たちを変えた。

いじめられたり,避けられたりして傷つくこともあったけれど、

やはり人だけが人を変えることができる。

さあ、ロビン・ウィリアムズ主演のこの映画はなんでしょうか。

見ていない方はぜひ、ご覧になることをお勧めします。答えはここ







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No.8 刑務所に入る-足利事件・再審無罪-【映画と時事問題】

































































No.8

DATE 2009.10.21




刑務所に入る-足利事件・再審無罪-


あと5分早く出れば良かった!いつも時間ギリギリ,間に合わないと分かってから後悔。

遅刻してから悔やんでももう遅い。時間は巻き戻せない。たとえ,たった5分でも。

それなのに17年半もの時間を失ったらどうだろうか。

刑務所という隔絶した社会のなかに17年半も放り込まれ,無罪を叫び続ける心境。

足利事件の再審初公判。菅家さんは間もなく無罪判決を受けることになる。

時間を奪うというのは人生が一度しかない人間にとって究極の刑罰だ。

限られた人生の一部を合法的に奪うことが許される。塀の外は遠い世界になる。

もし間違った人に刑罰を科してしまったらもう取り返しがつかない。

だからこそ,近代国家は個人が復讐するのを犯罪とし,刑罰権を独占したのだ。

国民から信託を受けた国家はその権力を細心の注意を払って行使しなくてはならない。

特に,刑罰を科すという場合,国家は一人の個人に対峙することになる。

その力の差は明らか。証拠を揃えた検察に対抗するだけの調査能力は被告人にはない。

菅家さんには刑事補償がされるだろう。しかし,お金は時間に代えられない。

17年半の時間は巻き戻せないのだ。永遠に奪われた者のもとにはもどってこない。

今日は刑務所に収監されるまでの25時間を描いた映画→ここをクリック。







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タグ:足利事件
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No.2 夢を持つ-オバマ大統領のノーベル賞-【映画と時事問題】

































































NO. 2

DATE 2009.10.10




夢を持つこと -オバマ大統領のノーベル賞-


オバマ大統領がノーベル平和賞受賞。授賞理由は国際協調、環境問題、核軍縮。

オバマ大統領がプラハ演説で核廃絶に言及し,大変な驚きをもって迎えられました。

安保理事会では核兵器のない世界を目指す旨の決議を初めて採択。

いずれも具体的な実績とはいえないけれど,米大統領が一歩踏み込んだ意義は大きい。

ノーベル平和賞の受賞もその表れ。

理念と実行。実行することの方が重要なように思えます。本当にそうでしょうか。

行動するとき,一本貫く太い芯があり,その線を踏み外さない。

それはとても大事なことだと思います。何か迷ったら,その線に戻る。

そうすれば、行き当たりばったり、間違いを犯すことも少なくなります。

しかし、なかなか理念というものは難しいもの。

自分がこうと思う方向が世間からはあれこれと嘲笑されたりするものです。

そこでやめたらそこで終わり。理想を持てないなら,人は挑むこともしません。

無理でもいいじゃないですか。やってみる前から心配ばかりでは前に進めない。

結果が出なくても、理想に向かって努力したなら結果はゼロにはなりません。

ちょっとだけ,夢を持とうか。そんな気持ちを取り戻せる映画、いかがですか。→ここ







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No.9アメリカがアフガニスタンを見捨てる日【映画と時事問題】



































































NO.9

DATE 2009.10.22




アメリカがアフガニスタンを見捨てる日。


アフガンの戦況打開のために米軍の追加増派をするか。アメリカが揺れている。

アメリカはベトナム状態に陥っているか?

CNNの調査によると52%がYESと答えている。追加増派には59%が反対している。

ブッシュの戦争から早8年。あまりにも長い戦争にアメリカは疲れ始めている。

9.11後の熱気はどこへ行ったのだろう。あの時は戦争反対などととても言えなかった。

街には星条旗があふれ,9.11後はもはやアフガン開戦は既成事実のように扱われた。

「テロに屈してはならない」,「テロリストの国と戦うべき権利がアメリカにはある」

少なくともあの時,多くのアメリカ人がそう思った。

テロとの戦い。正義の戦争がいつの間にかアメリカの重荷になろうとしている。

「テロとの戦い」。それにはテロが止まないという問題の根本を見なくてはならない。

アメリカが敵と目するタリバンの資金源は麻薬。9千万から1億6千万ドルの収益がある。

しかも,タリバン政権崩壊後の方が収益が増加している。これが武装の資金源になる。

まずは麻薬栽培をする農村部の改革。そして都市部の治安安定も同時並行で行うことだ。

そして世界にアフガニスタンの再生構想を提示して議論を求め,賛同を得る必要がある。

アメリカにアフガニスタンを放棄する選択肢はない。見捨てることは許されない。

今日は戦争の本質を哲学的に捉えた映画。→ここ






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No.10地球温暖化はウソ?!【映画と時事問題】

































































NO.10

DATE 2009.10.23




地球温暖化はウソ?!


アメリカ人の64%は温暖化と車の排ガス,産業活動とは無関係だと考えているという。

共和党支持者層では65%が温暖化には科学的根拠がないと考えている。

冗談のような調査結果だが,これは事実である。

このままでは,温暖化対策の実施以前のハードルが高すぎる。。

まずは,地球温暖化の現状について周知徹底することから始める必要がある。

そうでなくては,オバマ大統領の立派な演説も空回りで終わってしまう。

地球温暖化は目に見えない。だから,理解してもらうのが難しい。

民主党支持層では25%のみが温暖化に根拠なしと答えている。

アメリカでは温暖化はリベラル派の謀略だという考え方の人もいる。

「温暖化はウソである」というネガティブキャンペーンまで行われるお国柄だ。

残念ながら温暖化の進行は現実だ。科学的分析と研究結果の蓄積も進んでいる。

何より温暖化を政治問題で片付けないこと。思想信条で切り捨てていい問題ではない。

保守,リベラル,右派,左派というレッテルはときに人の目を曇らせる。

温暖化問題はリベラルの政策というレッテルを頂戴してしまったようだ。

その途端に思考回路がストップし,○か×かになってしまうのは情けない。

物事の本質を見る目を養いたいものです。今日の映画はブラックコメディ。→ここ


(記事で使用した世論調査は米世論調査機関View Research Center調べ)







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一週間が終わりました。今週もがんばりました。

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本当はそちらをがんばるべきなんですが、毎日の更新が時間的にもコンテンツの重さ的にもかなり厳しいので、このおまけを始めました。

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さて、今週末も解説とレビューをアップしていきます。
明日は『ファイト・クラブ』。エドワード・ノートン、ブラッド・ピット主演、デヴィッド・フィッシャー監督ともう文句なしに大好きな作品です。見てない人にはぜひお勧めしたい映画。

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タグ:地球温暖化
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No.11 15分の映画-『ある街の軌跡』-



































































No.11

DATE 2009.10.30




15分の映画-『ある街の軌跡』-


『ある街の軌跡』。このドキュメンタリーがアメリカで静かな波紋を広げている。

原爆投下前に,確かにあった広島の日常。それがテーマの15分の映画。

南カリフォルニア大のポール・シェパードさんが製作,ロスの映画祭で上映された。

今後,ロスでの再上映をはじめ,アメリカ各地での上映が予定されている。

広島のCG映像作家が軸。彼は原爆前の町をCG再現するプロジェクトを成功させた。

子供の頃好きだったお菓子の店,味噌屋に八百屋,旅館。街並がCGでよみがえる。

CGで再現された町は被爆者の証言を聞きとり,住居の柱や窓一つまで正確を期した。

家の配置は米国立公文書館収蔵の広島原爆投下前の写真から割り出した。

家の中まで細かく再現され,未舗装の道に出れば、土ぼこりまで感じられる。

それでもなにか"がらん"とした印象。まるでさびれた廃墟をみているような。

軒先に野菜が並び,味噌屋には味噌の樽,旅館では宿帳が広げてあるが人がいない。

がらんとした郵便局に窓口がずらりと並んでいるのをみると余計にそう感じた。

郵便局で働く人たちは一瞬で死んだ。悲しさを通り越して恐怖すら感じてしまう。

人がいない町というものはこんなにも寂しくて,そして怖いものか。

核廃絶は是か非か。世界はそれを決める前に「原爆とは何か」を知ることだ。

そして,それを知るには人間の想像力が必要。この短編映画はその一助になる。


→今日はブログ外のHPにリンクしています。
『traces of A city』邦題:ある街の軌跡 毎日動画共有サイト(毎日新聞関連サイト)






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No.12 だれだってテロリストになれる

































































No.12

DATE 2009.11.9




だれだってテロリストになれる


アメリカ,テキサスの陸軍基地で起きた銃乱射事件は衝撃的な出来事だった。

テロとの線も捨てきれないが,報道を聞く限りでは,個人的な動機もあるようだ。

乱射事件の犯人である陸軍少佐は米国人だが,両親は中東出身者だった。

しかも,彼自身もイスラム教徒。そのことから軍内部で差別や嫌がらせを受けていた。

彼のパソコンからはイスラム過激派のサイト閲覧履歴が見つかっている。

彼の通ったモスクにはイスラム過激派の宗教指導者が在籍したこともあった。

例え組織的な関与だったとしても,個人的な動機から,乱射事件を起こしたとしても。

少佐を犯行に走らせたのは何か? そこには感情の大きなうねりがあったに違いない。

さまざまな理由があるだろうが,その大きな要素としては"憎しみ"があるだろう。

憎しみさえあれば誰だってテロリストになれる。

それを示したのがこの事件ではなかったのか。

アメリカ。その国を守るべき軍人がアメリカを攻撃した。

怒りや憎しみ,それが沸点を超えたときに人は簡単に暴力をふるうことができるのだ。

今回はたまたまアメリカ軍人だった。次はごく普通の人がテロリストになるかもしれない。

テロが起きる社会構造。この事件は端的にそれを表すものであるように思える。

今日はイラク戦争を扱った映画。赴任した米軍兵士の妻をテロで亡くした家族の物語。→ここ







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No.13 毎月1300人が強姦される国

































































No.13

DATE 2009.11.12




毎月1300人が強姦される国


国連が11月12日に「人道的ブラックホール」という表現で警告を出した。

子供を産めない体にするまでの暴力が振るわれ,被害は1歳から80歳まで及ぶ。

これは政府軍と反政府勢力の交戦が続くアフリカ,コンゴ民主共和国の話。

なぜ,そのような暴力が?それは,反政府勢力の抑止になると思われているから。

つまり,暴行を働いているのは政府軍。政府が軍を統制できていないか,黙認している。

コンゴでは強姦は戦争の手段と化している。

一方で、アメリカと国連が支援しているのは政府軍。

今年1月,支援を受けた政府軍は反政府勢力の支配地域を一部奪取した。

そのとたん,性的暴力の被害件数は一気に2倍から場所により3倍にも増加した。

ヒラリー・クリントン国務長官は8月に現地を訪れ,性暴力根絶への取組みを表明。

アメリカの高官が当地を訪問し,被害者と面会したということは大変珍しい。

「オバマ大統領のアメリカ」が見せる評価すべき一面だ。

一方で,政府軍を支援しつつ,性的暴力も根絶することが果たしてできるのか。

被害者のケアも大事だが,政治的安定を図ることが根本的な解決策として,最も必要だ。

しかし,イラクやアフガニスタンで忙しいアメリカにはその余裕はないように見える。

アフリカの国にはコンゴに限らず,暗たんたる未来が見えている。
今日の映画→ここ






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No.14 ベトナム戦争って終わったの?

































































No.14

DATE 2009.11.16




ベトナム戦争って終わったの?


え,ベトナム戦争って終わったでしょ?そんなことを聞いたらバカかと思われてしまうかも。

でも終わってない。枯葉剤に地雷,クラスター爆弾。

いまだ戦争の負の遺産に苦しむ人がいる。今日はクラスター爆弾を紹介します。

カンボジアではクラスター爆弾の不発弾が600万個弱残っていると推計されています。

1975年にベトナム戦争が終わっても,被害の続くクラスター爆弾とは何でしょうか。

1個の爆弾から300個のボールが飛びだし,さらに600個の細かい爆弾が飛散するもの。

効率がいいし、安上がりです。一回の爆弾で600個の子爆弾がバラまける。

しかし,そのうちの1割近くは不発弾になります。爆発せず,ずっと潜み続けます。

地雷がなぜ危険かは分かりやすいですね。クラスター爆弾の不発弾は地雷と同じ。

じゃあ,触らなければいい? 確かにそうなのですが,爆弾には鉄が使われています。

それで,その鉄を売ろうと危険を承知で手を出すのです。といっても,1kg = 7円。

安い。しかし,1kg = 7円の"悪魔の誘惑"から逃れるには,あまりにも生活が厳しい。

国際社会は彼らのために除去作業や貧困を克服するための支援ができるでしょう。

それと同時に,考えていきたいのは,第2第3のカンボジアをつくらない,ということ。

クラスター爆弾禁止条約はその重要な枠組み。カンボジアは未批准,日本は批准国。

大国は批判を恐れて使わないでしょうが,中小国の戦争では不安が残ります。

ベトナム戦争の戦禍は拭いきれない傷を残しました。その傷は未だ疼き続けています。

今日の映画(ベトナム戦争といえばこれです)→ここ






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No.15 誰が見張りを見張るのか?-Who watches the watchmen?

































































No.15

DATE 2009.11.19




" 誰が見張りを見張るのか? - Who watches the watchmen? - "


ロシアの警官が動画サイトYouTubeを通じて,警察の腐敗や汚職,勤務状況を告発。

さらに,検挙率を上げるために上司に指示されて,無罪の市民を逮捕していたと告白。

その後にその警官の銀行口座が凍結されたうえ、警察はクビになった。

ロシア内相は告発内容は調査すると言うが,告発者をクビにするというのは解せない。

どのくらい本気で調査する気があるのやら。

警察には悪いことをした人を捕まえる権限があるわけです。

これはある意味、凄い権力です。普通の人がやったら逮捕・監禁罪になる行為です。

警察は「社会の正義」を実現するための力が与えられているわけです。

その力は国家に由来するもの。では,警察が腐ったら見張るのは誰?

民主主義国家でも,警察の監視は難しい。

特に,国家が強権的な権力行使をするロシアでの警察の権力は強い。。

市民が見張ると言っても,直接市民に権力を行使できる警察の力は大きい。

結局のところ,警察の警察はいない。警察を取り締まるのは警察に任せるしかない。

だから,警察には高い倫理観や,警察内部での自浄作用が要求される。

"Who watches the watchmen?"。これは永遠の課題。

ここまできたら、今日の映画はこれしかありません。奥の深い問題ですね。

今日の映画→ここ






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No.16 "税金のちから"

































































No.16

DATE 2009.11.25




"税金のちから"


消費税引上げを容認する人が10人のうち6人。(11月24日付読売新聞世論調査)

同様に,10人中6人は税率引上げなしに現在の社会保障水準は維持できないと回答。

つまり,日本人の60%は税を負担しても社会保障を求めているということ。

少ない税金・自己責任の社会を作るか,高い税金・高福祉の社会を目指すか。

今の日本人は高福祉の社会を望んでいるようです。

お金がある人は少ない税金の方がいい。自分の面倒は自分で見られるからです。

しかし,大半の人は違う。例えば医療費が全額負担になったら,払える人は限られる。

1日入院しただけで100万以上かかる医療費をたやすく払える人はそうはいません。

年金や医療保険,介護保険や生活保護制度。いずれも"安心"のための制度です。

税金は国に"取られる"という感覚があるかもしれません。

しかし、その実、税金には「富の再分配」の機能があります。

所得税はその代表。所得税は所得が多い人ほど,多くの税金を負担します。

一方,消費税というのは富める者も貧しい者も均等に負担する税金です。

消費税のアップは所得の低い人の家計を直撃し,「格差」を埋めてはくれません。

税率を上げるのは不可避なのは確か。それではどの税金を上げるのか。

そこで,富める者に社会への還元を求めたら,不公平といわれるでしょう。

しかし,不公平といわず,それが"必要なこと"ということはできないでしょうか。

今の幸せを皆が享有できるように。

貧しさから這い上がった人の話は本になり,映画になります。

しかし,その陰には,社会の底辺から抜け出せない多くの人がいるのです。

今日の映画(逆説的な意味をこめて)→ここ






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No.17 マイケル・ジャクソンの死に寄せて

































































No.17

DATE 2009.12.21




マイケル・ジャクソンの死に寄せて


今年も年の瀬が近づき,1年を振り返るときが来ている。

どうしても忘れられないのはマイケル・ジャクソンの死。

彼の死は世界中の人々に強烈な一撃を見舞った。

マイケルのファンならずとも,いちどは彼の曲を聴いたことがあるはずだ。

彼のつくる音楽は記録的なヒットを飛ばし,世界中の人々が彼のダンスに熱狂した。

一方で,彼の人生はゴシップにまみれていた。訴訟に次ぐ訴訟。

1年で100件を超える裁判を抱えたこともあるという。

何をしても非難され,真意を勘繰られる。周囲の人間からは訴訟が起きる。

裁判に次ぐ裁判はマイケルの精神を蝕んでいっただろう。彼は姿を見せなくなっていく。

ラストのワールドツアーを行うと発表されたときも,マイケルの破産を疑う声があがった。

マイケルは完璧主義の人間だ。自らの人生そのものである音楽には"完璧"を求める。

だから彼は大成功をおさめ、「KING OF POP」とよばれる音楽界の頂点に上りつめた。

彼の成功は莫大な富を生んだが,その富は彼の人生を潤さなかった。

ある種の人々にとって、マイケルの潤沢な財産は,「いいカモ」に見えたのだ。

マイケルの音楽の魅力の一つはその歌詞にある。

恋愛を歌う曲も多くあるが,人間としての孤独や妬み,裏切りを歌う歌もある。

そして、人々の幸せや融和、そして世界の平和を歌う「Heal the world」。

この曲には、マイケルの生涯をかけたメッセージがこめられている。

財産をむしり取ろうとする人々は人間の醜い部分をさらけ出してしまった。

しかし,純粋にマイケルの音楽を愛する人も世界中にたくさんいる。

人間は醜悪さと美しさを併せ持つ。どちらか片方だけの人間はいない。

皆が少し優しさをみせたなら,マイケルの理想の世界に近づくことができるのだろうか。






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